1月9日に発表された今期の四季報を受け、市場では各業界で注目株が続々と登場しています。今回は、特に注目を集める5銘柄を業界別にご紹介します。

イオンディライト（9787）

商業・オフィスビル等の施設管理で売上首位を誇るイオンディライト（9787）が逆行高しました。午後2時32分現在、前日比85円（2.0％）高の4280円と5日ぶりに大幅反発しています。後場に入り、一時は4380円まで上昇しました。商業・オフィスビル施設管理業界の雄として、その強固な基盤と高いシェアを背景に、今後の成長が期待されます。施設管理業界は、オフィス需要の回復や省エネ対策の推進など、追い風を受けており、イオンディライトのさらなる業績拡大が予想されます。

アークス（9948）

北海道と青森、岩手でトップの食品スーパーグループ、アークス（9948）も逆行高しました。午後1時10分現在、前日比95円（3.7％）高の2635円と4日ぶりに大幅反発しています。一時は2740円まで上昇しました。地域密着型の強みを活かし、食品小売業界での存在感をさらに高めていくことが予想されます。アークスは、地元産品の積極的な取り扱いや、独自のプライベートブランド展開など、差別化戦略を推進しており、今後の成長が期待されます。

テイクアンドギヴ･ニーズ（4331）

ウェディング事業を柱にホテル事業も手がけるテイクアンドギヴ･ニーズ（4331）が買い先行で3日続伸しています。2024年8月1日以来約5カ月ぶりに1000円大台を回復する場面がみられており、午前10時44分現在では前日より36円（3.8％）高の997円で売買されています。結婚式場やホテル業界の回復とともに、さらなる成長が期待されます。テイクアンドギヴ･ニーズは、高品質なサービスと独自のブランド力を武器に、ウェディング市場でのシェア拡大を目指しており、今後の業績向上が期待されます。

ワールド（3612）

総合アパレル大手のワールド（3612）が買い先行で上げ幅を拡大しています。12月25日につけた昨年来高値を更新し、午前10時4分時点では前日より181円（7.4％）高の2635円となっています。アパレル業界のリーディングカンパニーとして、ブランド力と販売力を武器に、今後も安定した成長が見込まれます。ワールドは、オンライン販売の強化や、新たなブランド展開など、デジタル化と多角化を推進しており、今後の市場拡大が期待されます。

BTM（5247）

エンジニアと企業のマッチングを展開するBTM（5247）が買い先行です。午前9時8分現在、前日比150円（5.9％）高の2701円での買い気配となっています。IT人材の需要拡大に伴い、エンジニアと企業をつなぐプラットフォームとして、さらなる成長が期待されています。BTMは、高度な技術を持つエンジニアと、それを求める企業とのマッチングに特化したサービスを提供しており、IT業界の成長とともに、その存在感をさらに高めていくことが予想されます。

今回ご紹介した5銘柄は、いずれも各業界で注目を集める成長株です。四季報の発表を機に、今後の業績動向や株価の動きに注目が集まっています。投資を検討される際は、各企業の業績や業界動向をしっかりと分析し、ご自身の投資スタイルに合った銘柄を選ぶことが重要です。